憶測から推測に切り替える
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
仕事では、常に必要な情報が十分に揃っているとは限りません。そのため、情報が不十分な状態で物事を判断する場面が発生します。こういった場面では、結果を判断する際に推測を行う必要があります。ただし、その推測が根拠のあるものか、憶測に過ぎないのかを区別することが重要です。この記事では、推測と憶測の違いや、憶測から推測に切り替える方法について解説します。
推測とは
推測とは、限られた情報やデータに基づき、論理的に筋道を立てて考えることです。
例
彼と同じミーティングに参加している他のメンバーから前のミーティングが長引いて次のミーティングを欠席するという連絡があった。彼が会議に来なかった理由についても、そのミーティングが長引いたからだろう。
憶測とは
十分な根拠がなく、想像や勘に頼って考えること。
例
彼が会議に来なかったのは、仕事に飽きたからだろう。
憶測から推測に切り替える方法
憶測から推測に切り替える方法は、大きく分けて2種類あります。
- 憶測に気づく
- 根拠を手に入れる
1. 憶測に気づく
自分の考えに根拠があるかふりかえることで、自分が憶測に基づいて考えていることを認識する必要があります。憶測に気づかないままだと、推測に切り替える契機を逃してしまいます。
自分ではきちんとした根拠であると考えているものについても、改めてバイアスがないか、事実ではなく解釈が元になっていないか、などを確認しましょう。また、第三者に説明をすることで憶測に気づきやすくなります。
人はリスクに敏感なため、特に自分にとってリスクに繋がる可能性がありそうな物事については憶測をしてしまうでしょう。こういった場面に要注意です。
2. 根拠を手に入れる
自分が憶測していることに気づいたら、次は推測の根拠となる情報を集めます。例えば、以下のような方法があります。
- 2-1. 事実やデータを収集する
- 2-2. 質問で情報を引き出す
- 2-3. 観察し、記録を残す
- 2-4. 仮説を元に検証をする
2-1. 事実やデータを収集する
推測の根拠となる事実やデータを収集します。
2-2. 質問で情報を引き出す
推測の根拠となる情報を人が持っている場合、相手に質問をして情報を引き出します。この場合、事実質問が有効です。
2-3. 観察し、記録を残す
推論の根拠となる情報が得られない場合は、観察を通して収集し、記録を残すことが必要です。開発者目線だとloggerを仕込む、という行動にあたります。
2-4. 仮説を元に検証をする
推論の根拠を得るには試さないことにはわからない場合、仮説を立て、検証を通して根拠を得ます。